MOSTAB(Monochromator Stabilization)は、分光器の出射ビームの位置や強度を測定し、それらが一定になるように二結晶分光器の第一結晶の角度をフィードバック制御するシステムです。フィードバックコントローラとその制御ソフトウェアで構成されており、シンプルな一軸制御のフィードバックシステムとなっています。これにより、分光器の出射ビーム位置や強度が効果的に安定化することができます。
Flex MOSTABは、従来DSP型MOSTABに代わり、NI LabVIEWによる制御が可能なFPGAとCPUを搭載したNI社製汎用ボー ドであるNI Single-Board RIO(NI sbRIO-9636)と周辺回路を加えた19インチラックマウントシャーシ内に収めたシステムです。 DSPからFPGAに置き換えたことで、今までにはなかった新しい機能を搭載しています。
DCM: 二結晶分光器
PSIC: 位置敏感電離箱
IC: 電離箱
Current Amp: 電流電圧変換回路
PZ Controller: ピエゾステージ制御器
システム構成は、二結晶分光器を制御するピエゾステージのコントローラ、フィードバックコントローラおよびホストコンピュータで構成されています。下図のようにモードによって、一部構成が変わります
①ビーム位置安定化モード
②ビーム強度安定化および
ビーム強度最大化モード
Feedback Controller(NI sbRIO-9636) | |
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プロセッサ | 400 MHz |
システムメモリ | 256 MB |
不揮発性ストレージ | 512 MB |
FPGAタイプ | Xilinx Spartan-6 LX25 |
ネットワークインタフェース | 10BaseT および 100BaseTX Ethernet |
アナログ入力 | |
チャンネル数 | 3 |
分解能 | 16ビット |
最大サンプリングレート | 200 kS/s |
入力レンジ | ±10 V、±5 V、±2 V、±1 V |
アナログ出力 | |
チャンネル数 | 3 |
分解能 | 12ビット |
最大サンプリングレート | 336 kS/s |
入力レンジ | 0 ~ 5 V |
その他 | |
外形寸法 | 482.4mm × 330mm × 88mm |
価格 | 別途御相談 |
* ホストコンピュータとなるWinodws PCは、システムに含まれておりません。別途NI LabVIEWがインストール可能なコンピュータが必要です。